スポーツと歯

      2025/03/25

パリ五輪も話題になり、これから秋に向けてスポーツに取り組んでみたい方も多いと思われます。その際は体は勿論ですが、歯を守る事も大切です。
歯

歯の負傷が多いスポーツ

バスケットボール相手と激しくぶつかる(コンタクト)
アメフト、ラグビー、サッカー、バスケットボールなど。

ラグビー格闘技
ボクシング、空手、少林寺拳法、柔道、レスリングなど。

野球器具がぶつかる
野球、 ホッケーなど。

転倒により顔面をぶつけてしまう
体操、陸上、スキー、スケートなど。

歯に強い力がかかる歯に強い力がかかる
ウェイトリフティング、綱引きなど。
歯の負傷といえばラグビーやアメリカンフットボール、ボクシング、空手など格闘技のようなスポーツがイメージされる。
このようなスポーツでケガをしやすいことは確かだが、実際には相手と接触する他、 野球のボールやバット、ラケット等の器具との接触、グランドやコートでの転倒によりケガをすることもある。

 

 

スポーツ中のトラブル対処

歯が欠けた歯が欠けてしまったら
欠けた歯を探して持っていくと、歯科医院で接着出来る可能性もある。その場合には、歯髄 (俗に言う歯の神経) に達している場合もある。
欠けた歯の中心がピンク色に見えたり、出血しているような場合は早急に歯科医院へ!

歯が抜け落ちてしまったら
抜けそうなくらいにグラグラしている場合には、指で元の位置に戻す応急処置を行い、上手く元の位置に戻せたら、止血と固定を兼ねて、ガーゼをかませるように。
応急処置後は、速やかに歯科医院を受診して、精密検査と治療を受けること。

牛乳歯を持ち運ぶ際は、乾燥させずに早急に!
「歯の保存液」や「牛乳」などに入れる。
30分が再植の限界時間といわれている。
牛乳は、歯の破片の乾燥を防ぐだけではなく、口腔内に近いpHを備えている。

こちらのコラムも→ 歯の破折

 

マウスガードの使用

マウスガードの使用外傷予防
マウスガードをはめることで、スポーツ歯科外傷の多くを防止することが可能。「マウスピース」または「マウスプロテクター」ともよばれている。通常は上顎に装着し、上顎の歯列を被うようなU字型をしており、衝撃を吸収するようやわらかい素材で出来ている。
少しずつではあるがマウスガードの効果、重要性が社会に認知され、空手やボクシング、アメリカンフットボールなどは日本でマウスガードの使用が完全義務化されている。

永久歯を保護一度失うと再生しない永久歯を保護
頸部や四肢などの骨の外傷は、トレーニングにより筋肉を鍛えることで、ある程度は軽減できると考えられるが、同じ硬組織でも、歯に対しては何かを鍛えることでの効果は期待できないため、マウスガードでの保護が必要になる。

当クリニックにてスポーツ用マウスピースを取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

歯と全身の関係

姿勢姿勢に関係
歯並びや左右の噛み合わせのバランスが悪いと、自然と体の重心をずらしてバランスを取ろうとするため、姿勢が悪くなってしまう。

力との関係
力を発揮する際、歯を食いしばる事もあるがその際、歯並びや噛み合わせが悪く、顎の位置がずれていると、うまく力が伝わらず、本来の力が発揮出来ない。

運動能力にも関係運動能力にも関係
歯並びや噛み合わせがよくないと、顎や頭の位置が安定しなくなり、体のバランスがずれることで、運動能力も低下するといわれている。
そのまま競技を続けることで、 怪我の原因にもなる。

 

 



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交通アクセス
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