口臭は自分では気づかない?セルフチェック方法や対処法を解説

      2025/06/20

綾瀬の歯医者、新井歯科医院で、口臭について解説

こんにちは、綾瀬の歯医者、新井歯科医院です。

口臭は、日常生活において他人とのコミュニケーションに影響を及ぼす可能性がありながら、本人は気づきにくいことが多い問題です。
また一方で、自分の口臭が気になって仕方がないという方もいるかと思います。

誰かと話している際に相手が鼻に手をやったり距離を取ったりすると、「自分の口臭のせいでは」と不安になることがあるかもしれません。
そこで今回は、口臭の原因や種類、セルフチェックの方法、対処法について解説します。

 

口臭の種類

生理的口臭

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口臭にはいくつかの種類があります。
生理的口臭は、健康な人にも日常的に見られる口臭です。
唾液の分泌が低下することで口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなるために発生する口臭であり、主に起床直後や空腹時、緊張状態にあるときににおいが強まります。
生活習慣の乱れ、体調不良、ストレス、特に女性ではホルモンバランスの変化なども口臭を引き起こす一因となります。

 

病的口臭

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病的口臭は、主に歯周病や虫歯など、口腔内の疾患が原因で発生する口臭です。
虫歯による口臭は、腐敗臭が特徴で、歯の神経に含まれるタンパク質が腐敗し始めると感じられるようになります。
虫歯の進行によって歯が溶ける過程や虫歯菌の繁殖も、においを強める要因です。

また、虫歯でできた穴に汚れがたまることも、さらに口臭を悪化させる要因となります。
歯周病では、症状が進行することで歯周ポケットに細菌が溜まり、口臭の原因となります。
重度になると、歯ぐきからの出血や膿、そしてメチルメルカプタンと呼ばれる強いガスが発生し、強い口臭を引き起こします。

 

外因的口臭

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外因的口臭は、食べ物や飲料、喫煙などによって引き起こされる口臭です。
ニンニクやニラ、ネギ、納豆といった食品は、体内で代謝されるとその成分が呼気として放出され、口臭を引き起こします。

また、コーヒーやアルコールを摂取すると、口内の環境が変化し、口臭の要因になります。
喫煙においても、煙と成分が口内に留まり、特有のにおいを生じさせます。

 

口臭のセルフチェック方法

唾液を使ってチェックする方法

自分の口臭を確認する方法として、唾液を使ったチェック方法があります。
手を清潔にし、舌や歯ぐきのすき間を指で軽く触り、その指に付着した唾液のにおいを嗅いでみましょう。
においを感じるならば、それが乾燥し、口臭の原因になっている可能性があります。

 

ビニール袋やコップを使う方法

ビニール袋やコップに息を吹き込み、その中のにおいを嗅ぐことで確認するという方法もあります。
ただし、朝起きた直後の生理的口臭においては、就寝中に唾液の分泌が減少して細菌が増加するため一時的ににおいが強まることがありますが、自然なことなのでそこまで気にする必要はありません。

 

舌の状態でチェックする方法

鏡で舌を見た際に、白や黄色味がかったコケのようなもの(舌苔)が厚く付着している場合、口臭がある可能性が高いです。
この舌苔は、口の中の食べカスや粘膜、細菌などが堆積したものであり、口臭の原因となります。
特に、歯磨きが不十分だったり、ストレスが溜まっていたり、口呼吸が習慣化している方は舌苔が溜まりやすい傾向にあります。

 

口臭チェッカーを利用する方法

市販の口臭チェッカーは、息を吹き込むことで、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を測定し、ニオイの度合いを数値化して表示します。
家電量販店やドラッグストアで手に入れることができるので、客観的に自分の口臭の状態を把握したいという方は、試してみてはいかがでしょうか。

 

口臭の予防・対処法

舌苔を取り除く

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口臭予防の基本は、舌苔ケアを行うことです。
鏡を見ながら舌を突き出し、少量の水か舌専用ジェルで濡らしたブラシを使って、舌の根本から舌先に向けて2~3回優しく磨くようにしましょう。
市販されている舌専用ブラシや普段使用している歯ブラシで、舌苔を取り除くことができます。
ごしごしとこすったり、一日に何度も磨いたりすると舌を傷つける恐れがあるため、1日に1回、優しく磨くようにしてください。

 

歯磨きをする

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口臭を抑えるためには、オーラルケアの基本である歯磨きも欠かせません。
歯ブラシは、口の凹凸に対応できる、細かい部分まで届く小さなヘッドのものを選び、軽い力で丁寧に磨くようにしましょう。
歯垢がたまりやすい歯のすき間や歯ぐきのラインに沿って、一本一本を丁寧に磨くことが大切です。
泡立ちの少ない歯磨き粉や発泡剤の配合されていないものを選ぶと、磨いている箇所をよりしっかり確認しながら、汚れを落とすことができます。

 

デンタルフロスを使用する

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歯磨きだけでは届かない歯間の汚れを取り除くためには、デンタルフロスを使用しましょう。
フロスを歯間に優しく挿入し、歯の表面を沿うように前後にゆっくり動かすことで、歯と歯の間の汚れも落とすことができます。
フロスを使用する際は、歯ぐきを傷つけないように歯の側面に沿わせるようにしてください。

 

唾液の分泌を促す

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唾液には、口内の汚れを洗い流す作用や細菌の増殖を抑える作用があります。
そのため唾液の分泌を促すことは口臭予防にとって大切であり、その方法の一つとして唾液腺マッサージがあります。
あごの下や耳の前の部分を優しく揉みほぐすことで、唾液の分泌が促進しましょう。

また、口呼吸をしている場合には意識して鼻呼吸を心がけることも大切です。
そのほか、食べ物をよくかむことも、唾液の分泌を促進し、消化を助ける働きがあります。

 

口臭に関するよくある疑問

自分では気づきにくい理由

自分では口臭に気づきにくい理由は、嗅覚の順応のためです。
私たちの嗅覚は、長時間同じニオイに晒されると、そのにおいに慣れてしまい、感じ取ることが難しくなります。
口と鼻は身体の直接つながっているため、自分自身の口臭には特に順応しやすいという特徴があります。

 

起床時ににおいが強くなる理由

朝起きたときに口臭が強まる主な原因は、睡眠中の口腔内の乾燥です。
口が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなるためにおいが強まります。
特に前日にアルコールを摂取したケースでは、通常よりも乾燥しやすくなるために口臭を感じやすくなります。
口臭はもちろん、虫歯や歯周病予防のためにも、起床後はしっかりと歯を磨くようにしましょう。

 

生理時ににおいが気になる理由

女性では、生理時に口臭が気になることがあります。
これは、生理前から生理中にかけて、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が低下し、唾液の量が減少するためです。
また、生理中のイライラやそのほかの不快感が影響して口内の乾燥を引き起こすこともあります。

 

まとめ

綾瀬の歯医者、新井歯科医院

口臭は自身では気づきにくいものの、日常的なセルフチェックやケアを行うことで、その多くを予防することができます。
また、自分では口臭が強いと感じていても、実際にはそこまで強くない場合もあります。
セルフケアを行っても口臭が改善しない、気になるという場合には、一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

 



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