フロスをすると歯ぐきがジンジンと痛む?考えられる原因や対処法を解説

      2025/09/20

綾瀬の歯医者、新井歯科医院で、フロスをすると歯ぐきがジンジンと痛む理由についての解説

こんにちは、綾瀬の歯医者、新井歯科医院です。

歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを取り除くために使用されるデンタルフロスは、口内の健康を保つために欠かせないアイテムです。
しかし、その使い方や使う方の口内環境によっては、フロスを使うことで歯ぐきがジンジンと痛むことがあります。
そこで今回は、デンタルフロスを使った際に歯ぐきが痛む原因や、正しいフロスの使い方について解説します。

 

デンタルフロスの役割

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デンタルフロスは、歯と歯のすき間に入り込んだ食べ物や歯垢を掻き出すための道具です。
歯ブラシだけでは取り切れない歯間の汚れを取り除くために利用されます。歯ブラシだけでは6割ほどの歯垢除去率が、デンタルフロスを使用することで8割ほどにまで上がるといわれています。

 

デンタルフロスで歯ぐきが痛む原因

フロスの使い方が間違っている

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デンタルフロスを歯ぐきに強くこすり付けてしまっている、フロスについた汚れをそのままにしてほかの箇所で使用しているなど、誤った使い方は痛みの原因になります。
デンタルフロスは一つの箇所に使用した後は一度水ですすいでから使用するようにしましょう。
また、強く歯ぐきに押し付けるのではなく、歯の側面をなでるように優しくすべらせてください。

 

歯肉炎になっている

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歯肉炎は、デンタルケアが不足していることで起こる歯ぐきの炎症です。
炎症が生じる原因は、歯と歯ぐきのすき間にある歯周ポケットに歯垢がたまり細菌感染を起こすことです。
炎症しているため、その部分にフロスが触れると、痛みを感じたり、出血が生じたりすることがあります。
そのまま進行すると歯周病につながってしまいますが、正しくデンタルフロスや歯磨きを使い口内を清潔に保つようにしていれば、セルフケアだけでも症状の改善が見込めます。

 

虫歯ができている

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歯と歯の間に虫歯ができている場合も、虫歯に直接フロスが当たったり、フロスによって食べカスが虫歯部分に押し込まれたりして痛みを引き起こすことがあります。
詰め物やかぶせ物を入れているわけではないのにフロスが何かに引っかかるような感覚がある場合は、虫歯ができている可能性があるため歯科医院を受診するようにしましょう。

 

詰め物やかぶせ物が取れかけている

歯の詰め物やかぶせ物が取れかけている状態でフロスを使うと、詰め物が動いて歯ぐきに刺激が加わり、痛みが出ることがあります。
また、詰め物の下の象牙質にフロスが当たって痛みを感じることもあります。

 

デンタルフロスで歯が浮くように感じる原因

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歯ぐきが炎症している
歯ぐきが浮くような感覚を覚える場合、歯ぐきが炎症を起こしているかもしれません。
特に免疫力が低下している場合などに、このような一時的な炎症が現れやすくなります。

歯垢が除去されたため
歯間に歯垢が多く溜まっていると、デンタルフロスによって歯垢が取り除かれることで一時的にすき間ができ、歯が浮いているように感じることがあります。

歯周病が進行している
長期間歯垢が溜まったままの状態は、歯周病が進行する原因となります。
歯肉が腫れ、歯が動きやすくなっており、フロスを使用した際にその動揺が感じられることがあります。

 

そのほかに考えられる歯ぐきの痛みの原因

免疫力の低下
免疫力の低下によって口内の細菌の活動が活発になると、口内炎や歯周病の症状が出やすくなり、歯ぐきに痛みを感じることがあります。
免疫力が低下する原因としては、寝不足や栄養バランスが崩れた食生活、ストレスなどがあります。

唾液の減少
唾液の減少が歯ぐきの痛みを引き起こすこともあります。
唾液はさまざまな役割を持っており、その中でも重要なのは口内の汚れを洗い流す作用です。
唾液量が減ったり粘り気が増したりすると、その洗浄作用が弱まり、細菌の繁殖が助長されるため、歯ぐきの腫れや口内炎が起こりやすくなります。

歯ぎしり
歯ぎしりにより、歯の周りにある歯根膜という部分が炎症を起こし、痛みが出ることがあります。
歯ぎしりの根本的な治療は難しいとされていますが、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着することにより、強い力から歯や歯ぐきを守ることができます。

 

デンタルフロスの正しい使い方

ホルダータイプ

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デンタルフロスを初めて使用する方には、フロスにプラスチックの持ち手がついたホルダータイプが適しています。
使い方としては、まずフロスを歯と歯の間に、ゆっくりと横に動かしながら挿入していきます。
歯間に入ったら、歯面に沿わせるようにして上下に優しく動かし、歯間を清掃します。
そして、再びゆっくりと横に動かしながら取り出してください。一か所に使用したら、一度流水ですすいでから次の箇所で使用すると清潔です。
また、すべての歯間に使用した後は処分し、次の日は新しいフロスを使用しましょう。

 

ロールタイプ

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ロールタイプのフロスは慣れるまでに時間がかかることもありますが、使う長さや位置を自分で調整できるというメリットがあります。
1回分の長さの目安は、指先から肘までです。
使い方としては、まず片方の中指に2~3回ほど巻き付け、もう一方の手の中指に残りを巻き付けます。
親指と人差し指でフロスをつまみ、ピンと張ってください。フロスをゆっくりと横に動かしながら挿入し、歯の根元まで届いたらフロスを歯に巻き付けるように上下に動かします。
そして、ゆっくりと横に動かしながら取り出します。

 

ワックスタイプとノンワックスタイプ

滑りやすいようにワックス加工されているのが「ワックスタイプ」です。
歯と歯の間に入りやすく切れにくいため、初めて使う方や詰め物が多い方に向いています。

「ノンワックスタイプ」はワックス加工がされていないため、フロスが汚れに絡まりやすく、歯垢除去力があります。

 

まとめ

デンタルフロスによる痛みや違和感にはさまざまな原因がありますが、デンタルフロスは毎日のオーラルケアをより効率的に行うための便利なアイテムです。
正しく使用することで、歯と歯ぐきを健康に保ちましょう。

また、デンタルフロスの使用で痛みを感じる場合には、虫歯や歯周病が進行している可能性があります。
早めに歯科医院を受診することで、早期発見・早期治療に努めましょう。

 



新井歯科医院:https://arai-dc.net/

〒120-0005 東京都足立区綾瀬3丁目16-9-1F
電話:03-3620-0648

交通アクセス
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