防災グッズに歯ブラシを!
2025/03/25
非常食や水、衛生用品は用意してあると思いますが、意外と見落としてしまうのが「歯ブラシ」。万が一の災害時、デンタルケアの重要性をご案内します。

避難所等で急増する疾患
誤嚥性肺炎や脳梗塞
災害時は、不規則で偏った食生活やストレスなどで、免疫力が著しく低下する。

特に免疫力が低下した高齢者などは、細菌が肺に達することでこれらの病気を引き起こすことがある。
歯磨きの効果
口の中の雑菌を減らし、喉や肺を清潔にすることで、風邪や肺炎などの予防に。

水がない時
歯ブラシはあるけど水がない時は
少量の水がある場合、その水で歯ブラシを濡らしてから口の中へ入れ歯を磨く。(水は30㎖以上あればOK)歯ブラシが徐々に汚れてくるため、ティッシュペーパーなどで拭き取り、再び水で濡らして歯を磨く。これを繰り返し、残ったコップの水ですすぐ。

唾液腺マッサージで唾液分泌を促す
口や喉の働きが弱らないよう、食前・食後に口や舌の体操、頬や顎内側のマッサージを行う。
便利なデンタルケア用品
歯みがきシート(または濡らしたガーゼ)
液体歯みがき
水が使えないが、歯ブラシがある場合など、ブラッシング前に使用。
デンタルリンス(洗口液)
ブラッシング後に使用。
災害時のために備えておきたい口腔ケア用品
・歯ブラシ、舌ブラシ・歯間ブラシ、デンタルフロス
・うがい薬・コップ・キシリトール入りのシュガーレスガム
・入れ歯ケア用品 など
幼児や高齢者への対応
非常時のエネルギー源としての「甘い物」に注意

小学校低学年以下の子供には、保護者が仕上げの歯みがきを行うようにする。また、甘い物は時間とルールを決めて与える。
入れ歯の取り扱い
就寝前には外してキレイにしておくこと。水が使えない場合はティッシュ等で拭うだけでもOK。
