炭酸水は歯を溶かす?酸性の飲み物の歯への影響を解説

      2026/01/20

綾瀬の歯医者、新井歯科医院で、炭酸水が歯を溶かすリスクについての解説

こんにちは、綾瀬の歯医者、新井歯科医院です。

炭酸水を日常的に飲む方は多いですが、炭酸水は酸性の飲み物のため、飲み方や量によっては歯に影響を与える可能性があります。
今回は、炭酸水を含む酸性飲料が歯に及ぼす影響や、虫歯や酸蝕症などのリスク、歯への負担を抑えながら楽しむ方法について解説します。

 

歯が溶ける酸性度とは

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歯が溶けるかどうかを左右する目安になるのが「pH値」です。
pHは酸性度を示す数値で、7が中性、7未満は酸性、7より大きいとアルカリ性を示します。

通常、口の中のpHは唾液の働きで6.5〜7.0程度に保たれており、歯の表面を覆うエナメル質の主成分であるリン酸カルシウムは、pH5.5を下回ると溶け始めます。
そのため、pH5.5以下の飲み物を長時間かけて少しずつ飲んだり、一日に何度も摂取したりすると、口の中が酸性の状態が長く続き、歯が溶ける「脱灰」が進みやすくなります。

 

炭酸水の酸性度とは

炭酸水のpHはおおむね3.5〜4.5で、歯が溶け始める5.5を下回っています。
そのため、理論上は炭酸水でも歯が溶ける可能性があります。
ただし、無糖の炭酸水には糖分が含まれていないため、虫歯菌が酸を作る原因にはなりません。この点で、砂糖入りの酸性飲料とは大きく異なります。

 

その他の酸性度の高い飲み物

コーラ

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コーラは酸性飲料の代表格で、pHはおおよそ2.0〜2.5です。歯が溶け始める臨界値5.5を大きく下回るため、直接的にエナメル質を溶かすリスクがあります。
さらに糖分が多く含まれているため、虫歯菌が糖を分解して酸を作り出し、酸蝕症と虫歯の両方のリスクを高めます。
ダイエットコーラなどの無糖タイプでも酸性度は変わりません。
コーラを長時間かけて飲んだり、1日に何本も飲んだりする習慣がある場合は注意が必要です。

 

栄養ドリンク

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栄養ドリンクも酸性度が高く、pHはおおよそ2.5〜3.5です。
さらに、多くの栄養ドリンクには味を調整するために糖分が加えられており、虫歯菌が酸を作り出す原因にもなります。
仕事などで毎日のように飲んでいる場合、知らず知らずのうちに歯は酸のリスクにさらされています。

 

スポーツドリンク

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スポーツドリンクは疲労回復のために添加されるクエン酸などの有機酸が酸性度を上げる要因となっており、pHは3.0〜4.0程度です。
また、運動中は口の乾燥により唾液の分泌量が減少するため、酸を中和する力が低下します。
その状態でスポーツドリンクを頻繁に摂取すると、歯のエナメル質が酸にさらされやすくなり、酸蝕症のリスクが高まります。

 

ビール

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ビールのpHは4.0〜4.5程度と、歯が溶け始める臨界値を下回っています。
さらにアルコールには利尿作用があり、体内の水分が失われることで唾液の分泌量が減少します。
唾液が少ない状態では口内の酸を中和する力が弱まるため、ビールを長時間飲み続けると歯の酸蝕リスクが高まります。

 

果汁ジュース

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果汁ジュースも酸性度が高く、特にオレンジジュースやグレープフルーツジュースはpH3.0〜4.0程度と強い酸性を示します。
糖分と酸の両方を多く含むため、エナメル質がまだ未完成の子どもが毎日飲む場合は、特に注意が必要です。

 

酸性度の高い飲み物によるリスク

虫歯

酸性度の高い飲み物は、虫歯のリスクを高めます。
虫歯は、口の中の虫歯菌が糖分を分解して酸を作り、その酸によって歯のエナメル質が溶けることで起こります。
酸性飲料には糖分が多く含まれることが多く、虫歯菌の栄養源となります。
さらに、飲み物自体が酸性であれば、飲料の酸と虫歯菌が作る酸の両方から歯が攻撃され、虫歯になりやすくなります。

 

酸蝕症

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酸蝕症は、酸性の飲食物に長時間さらされることで、歯の表面が化学的に溶けてしまう疾患です。
初期には歯のツヤが失われ、黄ばんで見えることがありますが、これはエナメル質が薄くなり、その下の象牙質が透けて見えるためです。
進行すると冷たいものや熱いもの、甘いものを口にした際にしみるようになり、さらに歯の形が変化して、前歯の先端が薄く透けたり、奥歯の噛む面が平らになったりします。

 

虫歯や酸蝕症のリスクを抑えながら酸性の飲み物を飲むためのポイント

ストローを使う
ストローを使うことで、酸性の飲み物が歯に直接触れる範囲や時間を減らすことができます。
歯への接触を完全に避けることはできませんが、グラスからそのまま飲むよりは歯へのダメージを抑えられます。

口の中に飲み物をためない
飲み物は、口の中に長くためないようにしましょう。
口に含んだままの時間が長いと、歯が酸にさらされる時間が長くなり、ダメージが大きくなります。

寝る前には飲まない
寝る前に酸性の飲み物を飲むのは避けましょう。
睡眠中は唾液の分泌が減り、酸を中和したり歯を修復したりする働きが弱まるため、酸によるダメージが一晩中続いてしまいます。

直後に水やお茶を飲む
酸性の飲み物を飲んだ直後は、水やお茶で口をすすぐようにしましょう。
口の中に残った酸を洗い流し、pHを中性に近づけることで、歯への影響を抑えることができます。

飲む回数を減らす
酸性の飲み物を長時間かけて飲んだり、一日に何度も飲んだりするのは避けましょう。
飲む回数が多いほど口の中が酸性に傾く時間が長くなり、歯へのダメージが蓄積されます。飲むときは短時間で飲み切るようにしてください。

飲み終わって30分したら歯磨きをする
酸性の飲み物を飲んだ後は、30分ほど時間を置いてから歯を磨くようにしましょう。
飲んだ直後は酸によって歯の表面が一時的にやわらかくなっているため、この状態で磨くとエナメル質を傷つける可能性があります。
30分ほど待つことで唾液の働きにより歯の表面が再石灰化されるため、その後に優しく歯を磨くことで、汚れを取りつつ歯を守ることができます。

定期的に歯科検診を受ける
定期的に歯科医院で検診を受けることで、虫歯や酸蝕症を早期に見つけることができます。
また、定期的なクリーニングで歯垢や歯石を取り除くことは、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

 

まとめ

炭酸水をはじめとする酸性の飲み物はpH5.5以下のため、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。
特にコーラや栄養ドリンク、スポーツドリンク、果汁ジュースなどは酸性が強く、虫歯や酸蝕症のリスクが高まります。

ストローを使う、口に長くためない、寝る前には飲まない、飲んだ後に水やお茶で口をすすぐ、うがいをする、飲む回数を減らす、飲んでから30分後に歯磨きをする、定期的に歯科検診を受けるといった工夫を取り入れることで、リスクを大幅に抑えられます。

 



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